コンパクト・フラッシュによるNAMDフラッシュへの書き込み (1)ロード・ファイルの作成
「 JTAGによるアプリケーションのNAMDフラッシュへの書き込み 」で紹介したような JTAGでの接続以外の方法でも アプリケーションの実行ファイルを NANDフラッシュ・メモリへ書き込む方法があります。
これは、いろいろなメディアやコネクションから アプリケーション実行ファイルを読み込み、NANDフラッシュ・メモリへ書き込むソフトウェアで「 NANDローダー 」と呼びます。 通常 NANDローダーは、適切なデバイス・ドライバとセットにして、 アプリケーションと共にNANDフラッシュに書き込んでおきます。 特にコンパクト・フラッシュ・カードに関しては、いつでも利用可能となるように、コンパクト・フラッシュ・カード用のデバイス・ドライバーはaJileランタイムシステムに含まれています。
この NANDローダーは、JNIB本体の電源投入時のDIPスイッチの設定により、各メディアやコネクション、例えば、コンパクト・フラッシュのメモリ・カードをはじめ、USBメモリ や ネットワーク経由、シリアル・ポート経由 で JNIB用の実行ファイルをNANDフラッシュ・メモリへ書き込むことができます。
ただし そのためには まず、NANDローダー用のファイルを作成する必要があり、 通常そのファイルは「 jnibKernel.data 」と名づけられています。 これについては、マニュアル「 2.3.1. NANDローダによるアプリケーションの更新 (Updating Applications via the NAND Loader) 」の パート1 に説明があります。
「 createNandFile.bat 」バッチ・ファイルによる NANDロード・ファイル の作成
例のごとく「Hello World」プログラムの構築の続きとして説明します。
DOSプロンプトを開いて、カレント・ディレクトリを「 C:\JavaSample 」にします。cd \JavaSample
それから、「 %AJILE_HOME%\Host\createNandFile 」というコマンドを入力します。
%AJILE_HOME%\Host\createNandFile
すると、NANDローダー用のファイル「 jnibKernel.data 」 の作成が開始されます。
この図のように正常に終了すると、「 C:\JavaSample 」ディレクトリに「 jnibKernel.data 」というファイルが作成されているのが確認できるはずです。
JEM Builder による NANDロード・ファイル の作成
既に今までの説明で、NANDフラッシュ・メモリへ書き込むための「 jnibKernel.data 」というファイルが作成されているわけですが、2008年9月23日にリリースされた、aJile のJME CDC Runntime もしくは JME CLDC Runtime の バージョン 5.3.03 からは、もっと簡単な方法が提供され始めました。 それは、「 JEM Builder 」から NANDロード・ファイルの作成ができるようになったことです。
ここでは、それについても説明しておきます。
「 JEM Builder 」を起動し、「 C:\JavaSample 」ディレクトリにあるプロジェクト・ファイル「 Hello.ajp 」を開きます。
画面 左側のツリーから[Project]-[Output Files]を選択します。
すると、表示された右側の画面の下側に「 Enable NAND load file genaration 」欄が見えますので、そこにチェックを付けるだけです。
すぐ下にファイル名として「 jnibKernel.data 」が自動的に挿入されると思いますが、これは、よほど特別なことがない限り、変更する必要はないでしょう。
後は通常どおり、JEM Builderの ビルド用の
ボタンをクリックするか、メニュー[Project]-[Build]を選択するかして、アプリケーションの再構築を行ってください。
アプリケーションの構築処理の最後に「 jnibKernel.data 」ファイルを作成する工程が付け加えられます。
ただし、NANDロード・ファイルの作成には、非常に時間がかかりますので、通常は、このチェックを外しておき、本当に必要な場合にだけ、この[Project]-[Output Files]画面を開いて、「 Enable NAND load file genaration 」欄にチェックをつけた方がよいでしょう。
このページでは、NANDロード・ファイルの作成の方法として
- 「 createNandFile.bat 」バッチ・ファイルによる NANDロード・ファイル の作成
- JEM Builder による NANDロード・ファイル の作成
という2とおりの方法を説明しました。
次は、今 作成した NANDロード・ファイルを JNIBのNANDフラッシュ・メモリへ実際に書き込むことになります。
「 コンパクト・フラッシュによるNAMDフラッシュへの書き込み (2)NAMDローダーの起動 」ページに進んでください。
関連情報・リンク
- 当サイトの管理人: 四元輝博のブログ「 シリコンバレー 24時 」


